印刷データ作成のコツ

印刷データをワンランク上にする為の一手間 オーバープリントに関してのお話になります 。 「オーバープリント」とは、あるカラーの上にカラーを重ねて印刷することを指し、 「ノセ」ともいいます。通常、黒色以外に使う事はあまりございません。

なぜオーバープリントの設定が必要なのか

オフセット印刷では、印刷部分が油性、印刷しない部分が水性になった平らな版を使用します。まず版全体に水を与えることで、油性である部分は水をはじき、次いでインキをのせると、インキはこの部分にのみに付着し印刷されます。印刷は「K(ブラック)」→「C(シアン)」→「M(マゼンタ)」→「Y(イエロー)」の順でインキを重ねていきますが、 各色のインキが用紙に付着する間に水分によって用紙がわずかに伸縮していきます。そのとき図のように、白い隙間が出来てしまうのです。 製版時にK100%で作られたオブジェクトにオーバープリントの設定をすることで、製作上頻繁に使用されるスミ文字での見当ズレを防ぐことが出来ます。